「はう〜ん…」
「なになにどうしたのアニス?
 また随分と青い春を憂いた溜め息なんて吐いちゃって」
「だってぇ、不公平だよぅアレ!」
「『アレ』?」
「ティア!」
「ああ、胸」
「うう〜メロン〜」
「はいはい、食い入るように睨め付けない」
「きゅうぅ〜。世の中って不公平!
 ……って、むぅ。もティア程じゃないけどおっきめだよね」
「そう? 普通だと思うけど」
「しかも張りがあるっていうか形がイイっていうか…美乳?」
「あのね。これはアニスだから許すけどね。
 これがジェイドや陛下だったら問答無用で母なる大地へと沈めてるけどね。
 ぺたぺたと人の胸を押し揉んで品定めしないように」
「はうーん、アニスちゃんこのままずーっと小っちゃいまんまだったらどうしよう…!
 いくらアニスちゃんが可憐で料理上手な美少女でも、
 これじゃ玉の輿に乗り遅れちゃうよ〜!」
「大丈夫大丈夫。
 私だって13歳の頃はぺったんこだったもの」
「むー! どうせぺったんこですよーだ!」
「あらいやん、これは私としたことがウッカリ。
 でも実際、アニスは今がまさに成長期も真っ盛りなんだから。
 焦らなくても身長と一緒に胸の方もガッツリ育つわよ」
「そんな来るのをただ待つしかない成長の波なんかあてにしてらんないよぅ!」
「それじゃまるで『勉強せず頭良くなりたい』って言ってるのと同じじゃないの」
「やっぱ手っ取り早いのは彼氏か…!」
「何か直球で下ネタきたわね」
「だって、揉んで貰うとおっきくなるっていうじゃん」
「まぁ女性ホルモンの分泌が促されるわけだからあながち間違いではないけど」
「ってコトは、のこの胸は大佐の手練手管の賜物かぁ」
「はい、教育的指導(むにっ)」
「いひゃい〜(痛い〜)」
「知っていますか、アニス。
 揉むというのは指と掌でもって掴めるだけの質量があって、
 初めて可能となる行為なんですよ」
「ぶーぶーぶーぶー!!」
「アンタもよ。教育的指導(むにっ)」
「おひゃ、こへはわはひとひたことはうっはひ(おや、これは私としたことがうっかり)」
「ティア>>>>>>ナタリア>>>アニス」

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