俺が死ぬか。
アイツが死ぬか。
"ルーク"の内レプリカとオリジナルのどちらが死ぬか、なんて。
そんなことはきっと考えるまでもないことなんだろう。
(…レプリカだよな、やっぱ)
俺はレプリカで。
アイツはオリジナルで。
なら、死ぬのは俺で。
(死にたくない…)
死ぬのは、俺で。
(死にたくなんて、ないのに…っ)
アッシュが死ねばナタリアは絶対に泣く。
あんな態度とってるけどガイだってきっと悲しむんだ。
そんなのは、嫌だ。
何より、俺がアイツの居場所を奪った。
だからアイツには俺が奪った分の幸せをこれから得ていく権利があるはずなんだ。
上手くは言えないけど、たぶん、きっと、そうなんだ。
それに俺にはアグゼリュスを滅ぼした罪がある。
勿論、これで罪の全てを贖えるとは思っていないけど、
でも『俺にできることがあるのならそれをしたい』と思ったのも、言ったのだって俺だ。
そしてこれは俺にしかできない…、違うか、ルークに"しか"できない、
…いや、それも違うかな、そう、ルークのレプリカ"でも"できることなんだ。
ティアやガイ達にはできないこと。
アッシュでなくてもできること。
俺でもできること。
だったら、俺がやらないと。
俺が、死なないと。
「恐い…ッ、けど死ぬしか…ないんだ、俺が……俺はレプリカ、だから」
こんなことのために生まれたはずじゃなかったのに。
(だからといって何のために"産まれた"のかなんて答えられないけれど)
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