「凌統」
「何だ?」
「浮気したでしょ」
「してねぇっつうの」
「凌統」
「何だ?」
「私の内政官としての7つの極意の1つを教えてあげる」
「ほぉ」
「『嘘吐きは即答する』」
「………」
「もう一度"だけ"聞くけど?」
「いや、いい。
 すみません、嘘吐きました」
「誰と寝たの」
「そういう仕事の女と」
「そう」
「ああ」
「ふふ、凌統」
「何だ?」
「私の内政官としての7つの極意をもう1つ教えてあげる」
「今日はまた気前がいいこって」
「まぁね」
「で?」
「『自白は笑んで待て』」
「………」
「まぁ1月もお預けをくわせたのは悪いとは思ってるから。
 お咎めは無しにしといてあげる」
「そりゃありがたいこった…」
「私、いつぞやの青玉の髪飾りが欲しいわ」
「…畏まりました」


ごめんなさい、
嘘吐きました。