「恋してるってどんな感じだ?」
「うーん、『お空に虹が出っぱなし』って感じ?」
「…どうしてか妙な所で天然記念物モンだよな、お前」
「そう?」
「ああ」


今のをの想い人であるムヒョが聞いたらどんな顔をするか。
おそらく「アホか」と得意の顰め面で一蹴して、
けれどが追って来ないなんて微塵も思っていない足取りで、
一度だって後ろを振り向くことも無くスタスタと学食に向かうのだ。


「俺、お前のそういう妙なトコ、結構好きだぜ?」
「私もヨイチのそういう物好きなトコ結構好きよ?」
「………お前ら、随分と楽しそうだなァ」
「あ、ムヒョ」
「何だムヒョ、ヤキモチか〜?」
「え? そうなの? そうなの、ムヒョ?」
「アホか」
「あ、待ってよムヒョ!」





ほうらな、思った通りだ。


もはや天然記念物 
モンだよなお前。



別段ヒロインはヨイチに相談を持ち掛けてるわけではないんですけど、
ヨイチがお節介焼きにも相談してみろよとかせっつくんで仕方無く相談してる感じですかね(笑)