06.
「ルキアは私の大切な妹。
そして恋次もまた私の大切な弟です」
ギシリ、と。
音を立てたのは世界か、はたまたこの胸の中心か。
「───彼等を殺すというのなら、私の屍を越えて行って」
軋んだ心に油を塗って。
この想いごと、燃して灰へと還してしまおうか。
軋んだこころに
あぶらをぬって