02.


「恋しいのなんてはじめだけよ」
「何でさ?」
「手に入れた後は独占欲が募るばかりだから」
「ふぅん…、じゃあも?」
「そうよ。
 今はこうしてラビを独り占めしているからいいけれど、
 ラビが部屋を出て行った途端、次はどうやってラビを独占しようか考え始めるの」
「…すっごい殺し文句だよな、ソレ」





欲は欲と、潔く晒して笑うその誇り高さに俺は恋したんだけど。


恋しいのは
はじめだけ