逆解
ホモフォニー


「鮮やかな薔薇の花弁が滴り落ちたかのような赤い唇。
 雪華石膏を思わせる透いた白い肌」
「……ストップ。
 待って、待ってちょうだい」
「濡れたような漆黒の髪」
「フィンデル、お願い。待って」
「気高く誇り高い黒曜の双瞳…」
「───フィンデル!」
「御覧よエルロヒア。
 またもや始まったよ、万年新婚な夫婦喧嘩が」
「あれは公然なノロケ合いと言うのが正しいのだと思うよ、エルラダン」
は抵抗してるけど?」
「結局は押し切られるのだからノロケてるも同じだろうさ」
「其処、聞こえてるわよ!」
ってばエルフ耳だなぁ」
「そういうのは西方語では『地獄耳』というらしいね。が言ってたよ」
「もっと有用な知識を吸収しなさい!」
「「父上と母上がノロケているのを例にとって教えてくれたのはじゃないか」」





因果応報。



ノロケ夫婦に味をしめやがったのかお前と自分を問い詰めたい。小一時間ほど問い詰めたい。
(その後でもう1話ぐらいノロケ夫婦夢を書きたい)(問いつめるまでもなかったとかそんな罠)

あ、エルロンドとケレブリアンの夫妻は、
ケレブリアンが金華公ばりにエルロンドに愛を囁きまくってたと思われます(笑)