07.
「ねぇねぇ。
それって罪なの、それとも罰?」
「あ?」
「私がこんなにも好きだって何度も告白してるのに、
ムヒョが応えてくれないどころか答えてもくれないのはムヒョの罪?
それとも私への罰?」
「アホか。そんなふざけた罪やら罰があるわきゃねェだろうが」
「じゃあなんで言ってくれないの」
「何をだよ」
「『是』か『否』かをよ」
「くだらねェ」
「一言、『好き』か『嫌い』かで答えればいいだけの話じゃない」
「しつけェんだよ」
「一途と言って」
「ふん…いいか?
俺はしつこい奴は嫌いだ」
「そうね」
「くだらない奴はもっと嫌いだ」
「知ってる」
「だがお前は嫌いじゃない」
「───…」
「不満なら他行け」
「いーえ、十分満足です」
君を想う罪。
君を急く罰。
「だってムヒョの『嫌いじゃない』は『好き』と同意義だもの」
それを裁くのが君ならば、私は両腕を広げて甘んじるだけ。
それって罪なの
それとも罰なの