「I need you.」


人生において、本当に好きだと思うものはそれなりにあるけれど、
本当に必要だと思えるものは数少ない。
言って、照れたように微笑ったお前を。
抱き締め鳴き喚いた俺の心臓は決して嘘じゃなかったんだ。


「…お前な、恥ずかしくないのか?」
「英国育ちですから。
 日本人はシャイなのね。
 それとも甲太郎が純情なだけ?」
「うるせぇよ」


笑って重ねた唇も。
嘘じゃなかった。
嘘なんて微塵も無かった。


「好きよ、甲太郎」


お前の唇が紡ぐその言葉に何一つの嘘が無かったように。
俺のお前に対する気持ちに、何一つとして嘘は無かったんだ。


「…知ってる」


それが判ってるからこそ互いに。
俺は裏切りを口にせず、お前も俺の裏切りを暴かなかった。





「───"最後"のバディ、よろしくね」





いやそんなものは結局、俺の詭弁に過ぎないのか。





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